英国好きなら「買い」 滞在していた人ならいっそう楽しめるはず
マニアックでなかなかおもしろい本です。 とくに英国好きにはお薦め。重箱の隅をつつかせてもらうと、 P.8に「アメリカ合衆国大統領歴代大統領」の「注」として、 「F 連邦主義・D 民主党・W カツラ・R 共和党」とありますが、 例えば「トマス・ジェファソン(中略)DR」は民主共和党。 また「ウィリアム・ハリソン(中略)W」はホイッグ党でしょう。 それからP.86の「presidents-elect 指導者選挙」は、 やはり「次期大統領」かと。 しかしこの本、訳すの大変だったろうなあ。
表紙カバーから英国が始まっている
手に取って奥付を見ようと後ろから開くと、カバーの折り返しから既に雑学知識。 「そうなの!?」 そして中を見れば、『英国博覧記』とは随分謙虚なネーミングだと思うくらい、世界中の事物や言葉が紐解かれている。 この世界へのただならぬ関心と、それを体系づけることへの欲求こそが英国人気質なのだということに、読むうち納得させられる。 ひとつ面白いのは、目次がないこと。 膨大な雑学知識を目次で見つけようとすることには確かに意味がなく、むしろ索引だと思ったら、ちゃんと索引はついている。 それもただついているだけでなく、索引に関する英国人らしい視線の感じられる引用(これがまたニヤリとさせる)がその冒頭を飾っている。 時折本棚から取り出して眺めるのにも最適のしつらえであり、心遣いだ。 巻頭に掲げられるヴァジニア・ウルフの言葉ではないけれど、英国の文学作品を読み、映画を見たときに、心にフワっと触れた気がする英国の空気、人生観とでも謂うべきものが、ここには濃密に存在している。
日経BP社
イギリス英語Total Book (CD book) 魔法の庭 (ちくま文庫)
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